車好きのバイブルといっても過言では無い「頭文字D」、その主人公・藤原拓海のホームコースとして知られているのが秋名山です。
拓海が数々の強敵を打ち負かした秋名山のコースは車好き憧れの道であり、多くのファンが訪れている聖地。
しかし実際には秋名山という山は存在せず、群馬県にある榛名山がそのモデルであることが知られています。
他にも赤城や妙義などの山が出てくるんですが、なぜかこの山だけ名称が変えられているんです!
今回は秋名山を榛名山になぜしなかったのか、読み方や2つの山の違いと共に実際の観光名所などを解説していきたいと思います。
頭文字Dファンだけでなく、これから群馬へ旅行の予定がある方もぜひ参考にしてみてくださいね!
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秋名山が榛名山ではないのはなぜ?
なぜ榛名山だけを「秋名山」という名称にしたのか。
こちらは調べてみましたが公式から明確な理由は語られていませんでした。
しかし推測される理由は周辺環境への配慮として変更した可能性が高いということのようです。
もしも漫画の人気が出たら、実際に存在する榛名山にファンが来ることは容易に想像できますからね!
ましてや頭文字Dは峠を走り屋が自分のマシン(車)に乗って速さを競う漫画。
現実では危険行為にも該当しますが熱狂的なファンなら真似し兼ねない。
実際に榛名山ではスポーツカーの事故が起こっているようですが…。
しかし全てのコース名称を変えてしまうとあまりにもリアリティが無くなってしまう。
それなら、せめて主人公のホームコースだけは架空の名称にしよう!という作者の配慮があったのではないでしょうか。
ちなみに名称の由来に関しては諸説あり、榛名山(はるなさん)の「榛」を季節の「春」と置き換えて、「秋」に変えた説が有名なようです。
この説で言えば夏名山と冬名山が候補としてあったのではないか?ということになりますね、言い比べてみると確かに「秋名山」が一番しっくりくるような…あくまで憶測に過ぎませんが(笑)
また頭文字Dのアニメではレース時にユーロビートが流れますが、あるユーロビートのアーティスト名が名称の由来という説も。
こちらも同じくあくまで噂程度のようで、確かな情報は存在しません。
いずれにせよ秋名山は榛名山が舞台というのは周知の事実になってしまいましたが、連載前から多方面への配慮がされていたのかもしれませんね!
秋名山をホームコースにしているチームは?
頭文字Dにて秋名山をホームコースにしているチームは秋名スピードスターズです。
拓海の元バイト先の先輩である池谷浩一郎や親友の武内樹が所属しているチームで、そこまで本気でドラテクを追求するのではなく車好きが集まっている同好会としての面が強いチーム、故に居心地も良さそうな雰囲気。
ちなみに作中にてメンバーがよく溜まり場として利用していたファミレスは「ガスト渋川店」がモデルのようです。
赤城レッドサンズのリーダー・高橋涼介に「カスぞろいだ!!」と言われた通り、残念ながら実力で名を馳せているチームとは言えません。
主人公の拓海自身は秋名スピードスターズには所属していませんが、秋名山をホームコースとしています。
彼は中学生の時にはすでに実家の豆腐屋から秋名湖(榛名湖)近辺にあるホテルへ豆腐を卸すために毎日秋名山を走っていたため、気付けば秋名最速になっていました。
しかし拓海が豆腐を卸す時間帯と秋名スピードスターズが峠に集まる時間が異なっていたため、今まで存在が気付かれていなかったというわけです。
中学から愛車のパンダトレノを運転しているという、ちょっとしたぶっ飛び設定はありますが、こういったエピソードや秋名スピードスターズを始めとした多くのチームが登場するところも頭文字Dの魅力です。
頭文字Dの聖地化
榛名山(秋名山)は1995年に頭文字Dが連載を始めてから作品の聖地となりました。
これまでにたくさんのファンが訪れており、各所には作品でお馴染みの風景がたくさんあります。
その中でも特に有名なところをいくつかピックアップしてみました!
まずは秋名の下りコースのスタート地点。
拓海の愛車・パンダトレノ(ハチロク)と永遠のライバルである高橋啓介のFDが並んでいるシーンが想像できます。
ここがハチロク伝説幕開けの地といっても過言ではないでしょう、ファンであれば一度は訪れてみたいスポットですね。
続いては走り屋としての腕が問われる5連続ヘアピンカーブ。
かなり急なカーブが続く峠道です。
ここを芸術的な技術を駆使しながら猛スピードでドリフトするハチロク、きっと生で見ると痺れまくるんだろうなぁ。
そして最後に秋名の下りコースのゴール地点。
もちろん明確にゴールテープが貼られているわけではありませんが、大体このあたりがゴールのようです。
ハチロクがFCをブチ抜いて勝った衝撃は今でもよく覚えています。
もはや道自体が聖地なので、車で走るだけでも充分満足しちゃいそうですね!
秋名山と榛名山の違いは?
続いて2つの山の違いについて調べてみましたが、秋名山と榛名山の大きな違いは名称だけのようです。
頭文字Dの秋名山と榛名山にある道は形もほとんどというかもはや同じで違いがありません。
こちらが参考にした頭文字Dの秋名山のコース。
そしてこちらが実際に存在する榛名山の道。
群馬県にある県道33号渋川松井田線という道で、高根展望台や伊香保温泉が近くにある峠道です。
渋川市街地から伊香保温泉を経由して榛名湖へと続くこちらの道はかつて「伊香保榛名道路」と呼ばれる有料道路で、1981年9月1日より無料開放されました。
Google Mapで見ると作中で拓海が攻めていた「5連ヘアピンカーブ」もよく分かりますね!
ちなみに余談ですが5連と言いつつこちらのヘアピンカーブよくみると4つ(4連)しかありません。
ファンの間でも4連しかないじゃん!と度々話題になりますが、その先のカーブを含めて5連としたり様々な説がある模様。
まあ「4連ヘアピン」よりは「5連ヘアピン」の方が漫画的に語呂も良いしカッコよさもあるので作者はこちらを採用したのかもしれませんね(笑)
実際に漫画やアニメで出てきたコースが実在していたとは、車の描写も去ることながらコースまでリアルさを追求されている作品ということで私もファンとしてココロオドります…!
この他にも頭文字Dには赤城レッドサンズのホーム「赤城山」や妙義ナイトキッズのホーム「妙義山」を始め、群馬県を主とした関東地方に実在するコースが多数登場。
秋名山以外は全て実在する地名が使用されているので、どこが聖地なのか分かりやすいですね!
榛名山(秋名山)ってどんなところ?
最後に改めて榛名山(秋名山)はいったいどんな山なのか、情報をまとめていきたいと思います。
読み方は「はるなさん(あきなさん)」。
場所は群馬県高崎市に位置し、近くには榛名山の火山活動によって生まれた榛名湖や、伊香保温泉など観光地もあり群馬県を代表する観光スポットのひとつです。
遠目から見ると富士山のような形もしているので「榛名富士」とも呼ばれているようです。
頭文字Dでも榛名湖(作中では秋名湖)と伊香保温泉は登場しているのでファンの方ならご存知かと思います、こちらも榛名山同様に頭文字Dの聖地として知られていますね。
もちろん頭文字D関連だけではなく、ハイキングを楽しんだりロープーウェイに乗って景色を観たりと様々な観光スポットがあるので多くの方に人気の山みたいです。
標高は1,449m、旧日本海軍の金剛型戦艦三番艦の「榛名」の名称の由来になった山としても有名で、同じく群馬県にある赤城山、妙義山と合わせて「上毛三山」のひとつに数えられています。
上毛三山のそれぞれの山は頭文字Dで登場する群馬県の各チームが縄張りにしていましたね!
また栃木県にも榛名山という名称の山があるようですがこちらは「はるなやま」と読み、標高も524mと群馬県の榛名山に比べるとかなり小さい規模のようです。
秋名山は榛名山としなかったのはなぜ?まとめ
今回は秋名山を榛名山になぜしなかったのか、読み方や2つの山の違いと共に実際の観光名所などをまとめてみました。
名称の違いこそあれど道はほとんど同じなので、実際に拓海が走っていた秋名山にいつかマイカーで行ってみたいものです…。
もしかしたら藤原とうふ店のステッカーを貼ったパンダトレノとすれ違うかもしれません。
もちろんその際は安全運転で、もしこれから秋名山(榛名山)に行く際はくれぐれも飛ばしすぎには注意して周りに迷惑をかけないようにしましょうね。
本記事が少しでも多くの方の参考となりましたら幸いです!
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