この記事では小説「成瀬は天下を取りにいく」にて、登場人物の成瀬が通っていた膳所高校について情報をまとめています。
2024年の本屋大賞を受賞した宮島未奈さん著「成瀬は天下を取りにいく」、お話は滋賀県大津市にある「膳所」という場所が舞台となっています。
主人公である成瀬は中学生から高校生となりましたが、彼女が通っていた高校こそ滋賀県立膳所高等学校です。
こちらは実際に存在する高校ということで、作品を読んだ方なら一体どんな高校なのか気になりますよね。
そこで今回は「成瀬は天下を取りにいく」に登場する膳所高校について、実際の場所や偏差値、出身の主な有名人などを詳しく解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
「成瀬は天下を取りにいく」の膳所高校ってどんな高校?
それではさっそく膳所高校の詳細について確認していきましょう!
膳所高校は滋賀県大津市にあり正式名称は「滋賀県立膳所高等学校」です。
ちなみに読み方は膳所(ぜぜ)です、あまり読み慣れない文字なので滋賀県民以外だと難読漢字になりそうですね。
本屋大賞受賞作である「成瀬は天下を取りにいく」がきっかけで一躍有名高校となり、同作の主人公である成瀬あかりが通っていた高校としても知られています。
小説「成瀬は天下を取りにいく」のあらすじや感想は以下の記事にまとめていますのでこちらも良ければぜひ!
私自身もこちらの作品がきっかけで膳所高校を知ることができました、ありがとう成瀬。
男女共学の高校で京阪電鉄石坂線の膳所本町駅より徒歩2分、JR西日本東海道本線(琵琶湖線)の膳所駅からは徒歩15分と、周りに駅が複数あり通学もしやすい環境です。
県内でも屈指の進学校としても知られ、県内遠方から通学をしている生徒もいるみたいなので駅近なのは嬉しいですね。
またすぐ近くには日本を代表する湖・琵琶湖があり、いつでも琵琶湖観光ができます。
県外人からしたら琵琶湖のような大きい湖は物珍しいですが、膳所高生からした日常の風景みたいなものでしょうからあまり観光には行かないかな?
毎年7月には膳所高校の学園祭である「湖風祭」が開催されます、こちらは4日間を通して1〜2日目が文化祭、3〜4日目には体育祭が行われるようです。
偏差値は?
膳所高校には普通科と理数科の2つが設置されています。
2024年度のそれぞれの偏差値は普通科が72、理数科が76となっており滋賀県内にある高校の中では堂々の1位となっています!
全国的に見てもかなりの高偏差値であると言えそうですね。
偏差値60超えでも十分すごいのにまさかの70超え、相当勉強を頑張らないと入学はなかなか難しそうです。
成瀬は涼しい顔で入学していましたが、実はめちゃくちゃ頭の良い学校なんですね…さすが成瀬だ。
進学校でもあるため多くの生徒は大学へ進学するようです。
進学先は東京大学や京都大学、早稲田大学や慶應義塾大学など難関有名大学へも多数の合格者を出しています。
成瀬は天下を取りにいくの続編「成瀬は信じた道をいく」では、成瀬自身も京都大学へ進学していましたね。
部活はかるた班が有名?
膳所高校には野球やサッカーなどいくつかの部活動が存在していますが、一般的な高校のように部活動とは呼ばず班活動と呼称しています。
そのため高校HPでも〇〇部ではなく〇〇班と記載されていました。
成瀬は膳所高校のかるた班に所属してその実力を発揮しています。
実際の膳所高校も過去にかるたの甲子園と言われている全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会の団体戦ではベスト16の成績を残すなど、好成績を叩き出しています。
滋賀県大津市の琵琶湖近くには近江神社というかるたの聖地と呼ばれる場所があり膳所高校も近いため、かるたの技術が発展したのかもしれませんね。
またこの他にも2023年度には陸上競技班や山岳班、ヨット班、バドミントン班などがインターハイに出場しており、文武両道を掲げる膳所高校の精神に沿った素晴らしい成績が収められています。
卒業した有名人は?
偏差値も高く部活動もさかんに行われている膳所高校、これだけ一生懸命に学業を頑張っている生徒が多いと有名になる人も多そうな印象です。
こちらも調べてみた結果、膳所高校から卒業した主な著名人は以下の通りでした。
- 長尾真(元京都大学総長)
- 水野晶子(元毎日放送アナウンサー)
- 三日月大造(滋賀県知事)
- 越直美(元大津市長)
- おぐ(お笑い芸人)
- 矢島卓郎(元プロサッカー選手)
- 水口創太(プロ野球選手)
アナウンサーや県知事、お笑い芸人からプロスポーツ選手まで幅広く輩出していることが分かります。
2024年9月現在の滋賀県知事である三日月大造さんもその1人、県知事まで輩出しているとはさすが滋賀県を代表する進学校ですね。
成瀬も膳所高校から京都大学へと進学していて変わり者の天才肌、恐らく普通の道は歩まないでしょうからこれら著名人の仲間入りを果たす日も近いもしれません。
日本だけでなく世界に名を轟かせる成瀬、想像しただけでも読者である我々をワクワクさせてくれます!
成瀬はなぜ膳所高校を選んだ?
数ある高校の中で成瀬はなぜ膳所高校を選んだのでしょうか?
作中で具体的な理由は明言されていませんが、予想される理由は2つあります。
まず1つめの理由は通学がしやすい距離に住んでいるためです。
スポーツ推薦などで強豪校へ入学するために県外の高校へ進学する方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は自分の住んでいる県内で志望校を探しますよね。
成瀬は滋賀県大津市におの浜という地域に住んでいます。
琵琶湖が目の前にある地域なんですね、改めて琵琶湖の大きさにも驚かされます。
この地域からは徒歩圏内に膳所駅もあり、さらにこの駅から徒歩15分ほどで膳所高校に到着するので成瀬の実家から膳所高校も元気な体の高校生であれば充分徒歩圏内でしょう。
まあ学校が近くにあれば何かと融通も効きますしね、これだけ近ければ心配性なお父さんも少しは安心だったかな?
そして2つめの理由は成瀬の学力の高さです。
作品を読んで分かるように成瀬はかなりの変わり者、ゆえに天才オーラをまとっています。
そのオーラは偽りではなく、中学時代には期末テストで500点満点を目指した結果490点の好成績を収め、膳所高校へと入学してからも第一志望である京都大学の模試ではいつもA判定。
成瀬ならすでに中学時代から今後を見据えて京都大学の入学を考えていたかもしれません。
となると京都大学への合格実績があり、かつ京都大学との連携事業も行っている膳所高校を選ぶのは妥当だと言えるでしょう。
いずれにせよ成瀬は膳所高校を選ぶべくして選んだということですね!
他に志望していた高校はあったの?
成瀬は膳所高校へと進学しましたが他に志望していた高校はあったのでしょうか?
こちらも作中では明言されていませんが、滋賀県内1位の偏差値を誇る膳所高校という点から鑑みるに京都大学へ進学できるような同じく高偏差値の高校を考えていたかもしれません。
このことから滋賀県の高校では膳所高校に続いて立命館守山高等学校(2024年度偏差値70〜71)、石山高等学校(2024年度偏差値68〜69)あたりが成瀬の成績から志望校として挙げられそうな高校です。
立命館守山高校はにおの浜から電車で1時間ほど、石山高校も同じく電車で30分ほどになるので充分通える範囲内。
まあ成瀬であればどの高校にも合格できちゃいそうな気がします、根拠はありませんが成瀬には謎の安心感がありますからね。
天才成瀬が大人になってからどんな活躍をしていくのか、とても気になります!!!
「成瀬は天下を取りにいく」に登場する膳所高校まとめ
今回は「成瀬は天下を取りにいく」に登場した膳所高校の情報をまとめました。
膳所高校はどんなところ?
- 膳所本町駅から徒歩2分、膳所駅からは徒歩15分くらいの進学校
- 2024年度の偏差値は72〜76で滋賀県内1位
- 部活は〇〇部ではなく〇〇班と呼ぶ、かるた班や陸上競技班が強い
- 膳所高校出身者には滋賀県知事や元大津市長などがいる
成瀬が膳所高校を選んだ理由(予想)
- 通学しやすい距離や学力、京都大学への進学実績を加味したため
- 成瀬の学力を考えると他は立命館守山高校や石山高校が候補になりそう
駅や琵琶湖のすぐ側でアクセスも良く、教育方針もしっかりと示されている素晴らしい高校でした!
いまもなお多くの生徒が通っており、成瀬と同じ環境で高校生活を過ごせるなんてファンとしてはとても羨ましく思います。
小説の舞台になったということで今後聖地化もされていくかもしれませんが、もし訪れる際はどうか学校関係者や生徒に迷惑がかからないよう十分配慮してくださいね!
この他にも成瀬シリーズに関する記事をまとめています。
本記事が少しでも多くの方の参考となりましたら幸いです。