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ルビンの壺が割れたのあらすじとネタバレ感想!アメトーークで紹介された話題作

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本記事ではアメトーークでも紹介された「ルビンの壺が割れた」のネタバレ含むあらすじと感想をまとめています。まだ読まれていない方は注意してね!


今回は宿野かほる著「ルビンの壺が割れた」をご紹介していきます、読んだ後の衝撃がとにかくすごいらしいということでネットや口コミで人気が爆発、アメトーーク読書芸人では東野幸治さんが好きな本をして紹介し話題に。

だがしかし本書タイトル「ルビンの壺が割れた」からはいまいち内容も推測しづらく、気になるけど手を出していない…という方も多いのでは

さっそく読了しましたが、「読まないのは実にもったいない」と感じるほどすごく面白かったです!特に最後のオチがめっちゃ衝撃、口コミ通り…という感じです、ぜひともあなたに読んでみてほしい。

以下、概要やあらすじ、ネタバレ感想をまとめておりますのでよろしければ参考にどうぞ。

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アメトーーク!読書芸人で紹介、ルビンの壺が割れた作品概要

「ルビンの壺が割れた」をネット検索してみるとアメトーークという関連単語がチラホラ。作品概要とともにアメトーークで放送された情報をまとめます。

作品概要

2017年8月22日新潮社より刊行、突如として現れた覆面作家「宿野かほる」さんのデビュー作。

現在もプロフィールなどは一切非公表、声や顔を明かさない作家さんというだけでミステリアス感が半端ないですね、いったいどんな人物なんだろう。

新潮社の販売戦略として、刊行前の2017年7月14日からは2週間限定でネット上に作品全文を公開、刊行時のキャッチコピーを事前に読者につけてもらうという面白い試みが行われさらに話題に。

累計発行部数は20万部を突破、刊行からわずか1ヶ月半で4万部に到達し、宿野かほるという名が世に出ていないにも関わらず異例の大ヒットとなりました。

ちなみに本書タイトルにもある「ルビンの壺」とは、デンマークの心理学者「エドガー・ルビン」が考案した多義図形であり、壺にも見つめ合う二人の人物とも見て取れる絵のことです。だまし絵としても有名なこの絵、読めばわかりますがまさに本作のタイトルにぴったりだと感じます。

アメトーーク!読書芸人で紹介された内容

本作は2017年11月16日(木)に放送された人気番組「アメトーーク!」の読書芸人第四弾にて、東野幸治さんが紹介したことでより注目を浴びたようです。

アメトーークで放送されている読書芸人は紹介された作品は毎回話題になりますし、本屋さんでも特設コーナーができるほどです、しかも紹介してくれたのは人気芸人の東野さん、あまり本を読むイメージがありませんでしたがこの作品を選ぶとはお目が高いですね!

ちなみに東野さんは本作の他、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」や伊坂幸太郎さんの「ホワイトラビット a night」などを紹介していた模様。

あらすじとネタバレ感想

ここからはあらすじと感想をまとめます、あらすじにはネタバレは含みませんが感想にはネタバレを記載しています。

あらすじ

物語は突然、水谷一馬という男性が結城未帆子へ、フェイスブックでダイレクトメールを送るところから始まる。

蘇る学生時代の記憶

仕事終わりにフェイスブックを見ていたら「たまたま」未帆子という名前を目にしたらしい水谷、世の中の女性で未帆子という名は、ありそうでそんなにない名前なのでもしやと思い懐かしさのあまりメッセージを送ったという。

未帆子のプロフィールページには「結城未帆子」という名前以外に個人を特定できる情報はない、そのため水谷はお友達ページをチェックし「背山恵美」という見覚えのある名前を見つける。

さらに未帆子本人だと決定づけたのは別の友達がアップしていた京都旅行の写真、四人の女性がうつったその写真はアップした本人以外は顔にぼかしがかかっており誰かわからなかったが、青いワンピースを着た女性がつけているネックレスから水谷はこの女性が未帆子であることを確信する。

未帆子と思しき人物から返信があり、本人ではあるようだがなぜか「結城」という名前は偽名だという。

憧れの存在

学生時代は同じ大学で演劇部に所属していた水谷と未帆子、部長であった水谷は後輩である未帆子にとっては憧れの存在であり、いつしか恋心にも似た感情を抱くようになっていた。

しかし当時の水谷には後輩にとっては雲の上のような存在、恋心を抱いたところで届くわけもなく、さらに当時の水谷には婚約者がいた。

しかし当時の水谷も、自身で台本と演出を担当した作品「ルビンの壺が割れた」のオーディションを機に未帆子を意識するようになる。

どことなく感じる違和感

ここまでは一見すると大学時代の先輩後輩がSNS上で再開する恋物語、だが二人のやりとりが進むにつれてどことなく感じる見逃せない違和感が気になってくる、未帆子の住所を知ろうとする水谷、突然メッセージを終わらせようとする未帆子。

いまいち話が噛み合わない部分がちらほら見受けられ、未帆子への執着心とも見える水谷の言動もだんだんとおかしく感じ始める。

ただの恋愛ストーリーかと思ったら大間違い、次々と判明していく衝撃的な事実、そして最後の最後には「日本一の大どんでん返し」が読者を待ち受ける。

結末はぜひ本書を手に取って自身の目で確かめてみて欲しい。

ネタバレ感想

ここから記載する感想には本作のネタバレを含みます!結末が圧倒的に面白い本作なのでまだ読んでいない方はくれぐれもご注意ください!


本書は最初から最後までフェイスブック上で行う男女のメッセージのやりとりしか載っていません、普通の小説であれば周りの状況や登場人物の心情などが描かれたりするもんですが、それも一切ない。

ネット上では他に類を見ない形の作品であるため、ジャンル分けがとても難しいなんて評価を見かけましたがまさにその通り、たしかに他に見たことがないしこのシステムを作った宿野かほる恐るべし、普段どんな生活をしていたらこんな発想力と物語を思いつくんでしょう…。

読み始めてすぐに没頭してしまい気づけばあっという間に読了、かつて恋人同士だった男女が数十年後、SNSを通して再開しメッセージのやり取りを開始する微笑ましい物語…?

もしかすると過去の恋心を思い出して復縁したり、素敵な展開になっていくんだろうか…と予想していましたが、全然そんなことはなく、むしろ真逆の展開に度肝を抜かれる結果となりました(笑)

なんで未帆子はずっと水谷と一定間隔で距離を空けているような感じなんだろうと、途中までは?マークが頭を埋め尽くしていましたが徐々に理由が明らかに。

水谷のような一見普通を装ってるストーカー野郎は、実は私たちの住んでいる街やよく見るSNSにもたくさんいるのかもしれません。

ある意味ホラーというか、過去に取り憑かれた人間の恐ろしさを感じる作品、投稿された写真をズームしてまで未帆子を特定しようとする水谷、そりゃ住所とかも教えるわけないし偽名も使うよなぁ。

そしてにより最後の最後で衝撃がすごい、よくこの一言で物語をまとめたな!と圧巻でしたね。なんだろう、頭の後ろ側が痺れる感じというか、今まで味わったことのないものでした。

まさかこんな展開になるなんて、読み始めた当初はまったく想像できない!ネタバレ感想とは言いながらも、この衝撃は読んだ時に味わって欲しいのでここでは物語最後の一言はあえて記載しません。

ちなみに本作は短編小説のため文章量は少なめなので、本を読むスピードが遅い私でもおよそ3時間程度で読み切ることができました、普段あまり読書をしない方でも読みやすい作品になっているかと思います。

たぶん一度読み始めたら続きが気になって途中ではやめれないと思います、長編小説じゃなくてよかった…。

まとめ

今回は宿野かほる著 「ルビンの壺が割れた」をご紹介致しました。

アメトーークの読書芸人は毎回名作がチョイスされるので、他にも紹介された面白い作品がたくさんありそうですね。

あなたのフェイスブックにも昔の恋人からメッセージが届いていませんか?

間違いなくこれまでに感じたことのない衝撃を味わえる一作。騙されたと思って絶対読んでほしい…!

本記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

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