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ルビンの壺が割れた/宿野かほる著「あらすじ・感想(ネタバレなし)」

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本日は 宿野かほる著 「ルビンの壺が割れた」をご紹介致します。

突如として現れた覆面作家、宿野かほるさんのデビュー作。
顔を明かさない作家さんというだけでミステリアス感が半端ないですね!

本作は発売後に反響に反響を呼び、かなり話題ともなっていたので知っている人も多いかと思います。
特に最後のオチの部分の衝撃がすごいらしいということで、ネットや口コミで人気が爆発!

タイトルからはいまいち内容も推測しづらいため、気にはなるけどなかなか手を出せなかった方ももしかすると多いのでは?

さっそく読んでみた結果、確かに面白いし背筋にびびっとくる衝撃がありました…。

特に最後のオチが実にお見事という感じ。
ぜひ読んでみてほしいなぁ。

以下、あらすじと感想をまとめておりますのでよろしければ参考にどうぞ!!

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あらすじ

物語は水谷が偶然facebookで見つけた未帆子にメッセージを送るところから始まる。

昔二人は大学の先輩と後輩という間柄であり、結婚を約束した恋仲であった。

しかしある出来事がきっかけで二人は疎遠となり、数十年後、
何かの縁かこうしてまた連絡を取り合うことになる。

二人のやりとりが進むにつれてどことなく感じる違和感。
そして次々と判明する衝撃的な事実。

本書帯にもある通り「日本一の大どんでん返し」が最後に待ち受ける。

結末はぜひ本書を手に取って確認してください…

感想

読み始めてすぐに没頭してしまい、気づけばあっという間に読了…。

かつて恋人同士だった男女が数十年後、SNSを通して再開しメッセージのやり取りを開始する。
もしかすると過去の恋心を思い出して復縁したりして、素敵な物語になるんだろうか…と予想していましたが、全然そんなことはありませんでした。(笑)

読み進めるうちに増え続ける違和感。
あれなんかおかしいぞ。

ある意味ホラー作品というか、過去に取り憑かれた人間の恐ろしさを感じました。

そしてなにより最後の衝撃がすごい。

なんだろう、頭の後ろ側が痺れる感じというか、今まで味わったことのないものでした。
まさかこんな展開になるなんて、読み始めた当初はまったく想像してませんでしたよ。

ネットでは他に類を見ない形の作品であるため、ジャンル分けが難しいなんて記事を見かけましたがまさにその通り。

本作は最初から最後まで男女のメッセージのやりとりしか載っていません。
普通の小説であれば周りの状況や登場人物の心情などが描かれたりするもんですが、それも一切ない。

たしかに他に見たことがないし、このシステムを作った宿野かほる恐るべし。

というか普段どんな生活をしていたらこんな発想力と物語を思いつくんでしょう。

また、本作は短編小説のため量も少なめ。
そのため本を読むスピードが遅い私でもおよそ3時間程度で読み切ることができました。

普段あまり読書をしない方でも読みやすい作品になっているかと思います。

宿野かほるさんの作品はこの他にも、2018年に発売された「はるか」があります。

こちらも本作とはまた違った衝撃があるのでぜひオススメです!

終わりに

今回は宿野かほる著 「ルビンの壺が割れた」をご紹介致しました。

間違いなくこれまでに感じたことのない衝撃を味わえる一作。
騙されたと思って絶対読んでほしい…!

その他、これまでに読んだ作品の感想記事を載せていますのでお時間よろしければ読んでみてね。

本記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。