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はるか/宿野かほる著「あらすじ・感想(ネタバレなし)」

文芸
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本日は 宿野かほる著 「はるか」をご紹介致します。

前作の衝撃から約1年ほど…
たくさん賛否両論あったようですが、それだけ多くの人に読まれて大きな話題になったということですね、個人的には大好きな作品でしたが。


さて、今回ご紹介する「はるか」は宿野かほるさんの2つ目に発表された作品となります。

宿野作品の醍醐味といっても過言でない、前作に続いて最後の大どんでん返しが再び味わえるということでさっそく読了致しました!

果たして前作の衝撃を超える作品になっているのでしょうか?

以下、あらすじと感想になりますのでチェックしてみてください!

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あらすじ

少年だった賢人は、海岸で出会った少女はるかと恋に落ちるが、
親の仕事の都合ではるかはアメリカへ行くことになってしまう。

手紙を送る約束をした二人だが、もしも手紙が届かなかった時のことを考え、
7年後の今日、同じ海岸で再会することにした。

大人になり二人は結婚、しかし幸せな生活は突如終わりを告げる。

しばらくして賢人は人工知能の研究者となり、AI「HAL-CA」を開発するが…

AIが周りに影響を及ぼし、そして賢人自身も徐々に狂っていく。
目の前にいるのはHAL-CAであり、はるかではない。

しかし賢人にはもうはるかにしか見えていないようだ。

「ルビンの壺が割れた」以来の衝撃が今、ここに。

感想

と、いうことで読んでみた感想ですが、
個人的には前作「ルビンの壺が割れた」より好きな作品だったかなと思います。

ただ、ネット上のレビューでは前作程の衝撃ではなかったという意見が結構見受けられました。

確かに衝撃という意味では前作の方があったかもしれませんが、登場人物の心情や環境がある程度記載されており、前作よりイメージがしやすい印象です。

また、メインテーマとなる「AI」ですが、こんな事あり得ないよ…と、最近の技術進歩を見ていると強ち言えないリアルさがあります。

徐々に成長していくHAL-CA、いやもしかすると本物の「はるか」なのかも。
つい自分でも勘違いしてしまうほど、AIのHAL-CAは急激に成長していきました。

いつかこういった未来がくるのかと思うと少し怖く感じます…

結末については、恐らく数多くの作品を読んできた方からすると予想できたのかもしれません。
まぁ私は純粋にびっくりできたし、読了後も少し頭が痺れるくらい面白かったなぁ…と感じました。

なんとなーく、読む前から前作の「ルビンの壺が割れた」があれだけ話題になっていたので、賛否は分かれるだろうと予想していましたが案の定という感じですね(笑)

しかしながら全体の流れやオチも分かりやすく、多くの人にオススメしたい作品だと思います。

終わりに

今回は宿野かほる著 「はるか」をご紹介致しました。

前作に勝るとも劣らない、素晴らしい作品でした!

そして宿野作品は内容も端的で読みやすいので読了まで本当にあっという間…
読むごとに「もう終わっちゃうよ…。読みたくない…。」という矛盾の気持ちを抑えながら読み進めておりました。

こういった自分に相性の良い作品に出会った時の何とも言えないこの感覚…
まさに読書の醍醐味ですよね!

あと個人的に宿野かほるさんの書籍の表紙デザインが好き。笑

多くの方が楽しめる作品になっておりました。
ぜひ気になった方は読んでみてください。

本記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。