本記事ではDTOPIAのあらすじや感想について簡単にまとめています。感想には若干のネタバレも含んでおりますので、まだ読まれていない方は十分ご注意ください!
安堂ホセ著「DTOPIA」
そのタイトルからはあまり内容が想像できない謎の作品…。書店に行ったら芥川賞受賞作ということで話題になっており、思わず手に取ってしまいました。
安堂ホセさん自体がお初でしたが、過去にも別作品で芥川賞候補になるなど文才に富んだお方だということを本作を通して知ることができました。現在は30歳くらいだそうで、お若いのにすごいんですなぁ。
DTOPIAも自分に合う作品なのか分からず内心ドキドキしながらではありましたが無事に読了。
さっそくあらすじと感想をまとめてみたいと思います。
話題の本を読みたいけど時間がない…。
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DTOPIA概要
2024年11月1日河出書房新社より刊行、2025年(2024年下半期)の第172回芥川賞受賞作品ということで話題となっていましたね!
また2024年の第46回野間文芸新人賞の候補作ともなり、多方面で高い評価を受けている作品でもあります。
内容は昨今のテレビや配信でよくみる、とある場所に男女が集まって展開される恋愛リアリティーショー「デートピア」から幕を開けます。
様々な性別や人種の人間が登場する、まさに多様性の時代である令和を象徴するような一作。
あらすじ
恋愛リアリティーショー「デートピア」。先進国である十都市から集った十人の男たちが「ミスユニバース」を巡って争いを繰り広げるこのショーの新シリーズはボラ・ボラ島から始まった。
通称「タヒチ編」と呼ばれるデートピア2024で集まった男たちはそれぞれ胸元に国旗のバッチを刺し、Mr.LAやMr.ロンドン、Mr.パリなど、出身国の首都を冠した名前で呼ばれている。
その中のMr.東京、井矢汽水(いや きすい)は典型的な日本人顔で他の男たちの中では浮いている存在だった。しかしそれ故、彼の顔は正体不明のオーラを放ち始めていた。
様々な国籍や人種を持つ男たちとたった一人の女が集まり、デートピアが幕を開ける。
DTOPIA感想
ここからはDTOPIAを読んだ感想をまとめています。内容にもサラッと触れておりますので若干のネタバレにご注意ください!
多様性の時代だからこそ生まれた作品
時代は令和となり、数年前までは許されていたことが許されない時代が到来しています。特に顕著なのがテレビ番組で、痛みを感じるものやちょっとした言葉使いまで、あらゆる規制が敷かれていますよね。
中でもここ最近で知れ渡った「多様性」という言葉。人種、性別などありとあらゆる考え方を認め合い、否定することなく共存していこう!という意味合いを持ったこの言葉は、良くも悪くも世界の様々な箇所に影響を与えています。
お話の中で出てくる恋愛リアリティーショー「デートピア」はまさにこの多様性を象徴するような番組。ここを起点として物語が始まるDTOPIAは、まさに多様性の時代だからこそ生まれた作品とも言えるでしょう。
多様性と言うと一見良いように聞こえますが、これを利用して悪質な考えを持つ人もいます。なんでも許されるのが多様性というわけではないですから、穿き違えないように注意したいところ。
まだまだ多様性という言葉の本当の意味を理解していない人も多いと感じますが、これからどんな時代になっていくんでしょうね。読み進めるごとに改めて、多様性の時代を生きることがどんなことなのかを考えさせられる内容でした。
物語の本質は恋愛リアリティーショーではない
十人の男たちがミスユニバースを巡って争うデートピア、聞いただけでも物語の題材としては十分そうに感じますが作品の本質はそこに置かれていません。
徐々に読み進めていくとMr.東京こと井矢汽水の過去を遡っていくこととなり、これがまた生々しくて少し読むのがキツい…と感じる場面も。暴力とはまた違うサイコパス的な内容で、その対象となった人物たちについても描かれ始めていきます。
とにかく想像していたものとはまったく違う内容に変わっていったので正直びっくり。Mr.東京という名前で出てきたからいかにも日本的な、平和な男なのかと思っていましたが全然違っていました。
これもまたイメージの上部だけで判断してはならないという、多様性を意識してのことなのかな…。いやこれは単純に私の勝手な想像か…。
読書初心者には難しいかも
読み終えてまず初めに思い浮かんだ印象としては、なかなかに難しい作品だ!ということです。決して面白く無いわけではないんですが、心から面白かった!とも言えない、独特な読了感に包まれていました。
カテゴリーが難しいし、人種や国籍だけではなく歴史的な部分も絡み合っていってじっくり読み進めていても話が追えなくなってしまった箇所がチラホラ。あとMr.東京を「おまえ」と表現していたりと、この言葉が誰を指しているのかがきちんと読まないと見失ってしまう印象。
私はこれまである程度の本を読んできたつもりですがまだまだ甘かったようです、とほほ。一発で理解できる本もあればそうでないものもある、この作品は間違いなく後者でしたね。
内容も難しく結末もふわっとしているため、読書初心者にはあまりおすすめできないかな…。かといってこの作品をおすすめできるのがどんな人なのかも思い浮かびませんが…。
しかしこれぞ文学!と言われればそうなのかもしれない。故に文学賞の代表とも言える芥川賞にも選ばれたんだと思います。人によって様々な解釈が生まれる点は面白ポイントかもしれませんので、ご興味がある方はぜひ!
DTOPIAあらすじと感想まとめ
今回はDTOPIAのあらすじや感想について、若干のネタバレを含みながら簡単にまとめてみました。
かなりリアリティ溢れるお話で、時にはゾッとするような怖さも感じつつなんとか読み終えました。
個人的に初の安堂ホセ作品でなかなかしっぺ返しを喰らいましたが、これもまた読書の楽しみ方だと自分に言い聞かせておきます。
芥川賞の受賞を機にますます注目された安堂ホセさん、これから発表される作品たちからも目が離せませんね!
本記事が少しでも多くの方の参考となりましたら幸いです。
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