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変な家のネタバレあらすじまとめ!覆面作家「雨穴」のデビュー作

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本記事は変な家のネタバレを含むあらすじと感想を記載しています、まだ本書をお読みになっていない方はご注意ください!


今回は雨穴著「変な家」をご紹介します。

引っ越し先を探す著者・雨穴さんの知り合いが偶然見つけた「変な家」を軸に話が展開していく作品です。

一見普通に見えるその家ですがよーく考えると何かがおかしい、タイトルからしてなんとなく不気味なのでホラーが苦手な私はびくびくしながら読み進めました。※全然読めました。(照)

これまで発売された雨穴さんのまとめ記事もありますのでぜひそちらもチェックしてみてね。

ということでさっそく変な家を読了致しましたので、ネタバレあらすじと感想をまとめていきます!

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作品概要&ネタバレあらすじ

2021年7月27日飛鳥新社より刊行、白くて不気味な仮面を被った著者・雨穴さんのデビュー作となります。

他にはない世界観とミステリアスでゾクっとする展開が読者の心を掴み、これまでに累計発行部数70万部を突破。

さらには漫画化もされ2024年3月には映画も公開予定と話題沸騰の大人気作品!

ちょっと不気味だけどそこまでホラー味は強くない、私のようなおばけ屋敷に入れない人間でも楽しく読める、いわばソフトホラーな作品です。

ちなみにとてもリアリティのあるお話ですがこれは完全なるフィクションだそう、雨穴さんの物語を構築する技術の高さが窺えると共に現実にこの変な家がなくてホッとしました。

そしてYouTubeの雨穴さんのチャンネルには変な家の関連動画もあります、見た目に寄らず雨穴さんの声が高音でより一層気味が悪く感じますね…。

ネタバレあらすじ

ここからはネタバレを含むあらすじをまとめています。

物語の根幹となるネタバレが含まれておりますので、まだ読んでいない方は十分ご注意ください!

偶然みつけた、変な家

物語は著者・雨穴が知人の柳岡から引越しの相談を受けるところから始まります。

柳岡は一軒家を購入するために不動産情報を読み漁っていると、ある不可解な間取りを持った家を発見。

台所とリビングに挟まれたどこから入ることもできない謎の空間を持つ変な家です。

不審に思った彼はホラー作家である雨穴にその家について相談をしますが、謎を解くことができません。

謎の空間の正体

建築素人には検討がつかないこの謎を解決するために、雨穴は大手建築事務所の設計士である栗原へ話を持ちかけます。

すると徐々に謎の空間の意図や使用方法が垣間見えてきました。

二重扉で仕切られた窓のない子供部屋や不自然に二つある浴室などから、栗原はこの変な家を殺人をするための家ではないかと推測。

ほどなくして変な家の近くで左手首のない男性の遺体が発見されます、変な家が頭から離れなくなってしまった雨穴はこれまでの一連の流れを記事にしてネットに公開することに。

そしてこの記事によって、宮江柚希という女性から別の間取り図に関する情報が寄せられます。

雨穴が柚希と直接会って話をすると柚希はあの家の住人によって過去に自分の主人が殺されたのではと語ります、しかもその主人の遺体にも左手がなかったと。

ここで柚希が持ってきた別の間取り図を確認、柳岡が発見した1枚目の間取り図と同様に不自然な形をした部屋が存在していました。

明らかになる変な家の不思議

後に柚希は苗字が宮江ではなく片淵であること、1枚目と2枚目の間取り図の住人である家族の母親の妹であることが判明。

さらに柚希の元に彼女の母親から姉について話がしたいと連絡が入ります。

母親の元へ行って話を聞くとこれまで家族を縛っていた呪いの因習「左手供養」について話がされました。

この因習を守るべく殺しをするため、殺しに特化した間取りを持つ家に住んでいたというのです。

結果として柚希の姉家族はこの因習に背き殺しをしていませんでしたが、殺しをしていないことが家族にバレてしまい姉の旦那が因習を守っていた家族を殺してしまいました。

この物語は片淵家に代々伝わる悪しき因習が招いた、変な家に関する悲しく奇妙なお話だったのですね。

しかし柚希の母親から聞いた片淵家と片淵分家の話を踏まえ、最後に栗原はこの母親の計画によって様々な死が実現させられたのではないかという仮説を立てます。

あくまで「憶測」だと語る栗原に、不謹慎さとほんの少しの苛立ちを感じた雨穴。

最終的な答えは謎に包まれたまま、物語は終幕します。

感想(レビュー)

本作品名である「変な家」からすでに不気味さを醸し出しており、一体どんなホラー作品なのかとビクビクしながら読み進めておりましたが読了後の感想としては、「そこまで怖い話じゃない、よかった…!」ですね。

ホラー作品が極度に苦手な私でも最後まできちんと読了。(しかも深夜に)

くるのか…おばけくるのか…と思って読んでいたら出てこないかったので大変安心しました。

ミステリアス強めの作品なので、TVで例えると「ほんとにあった怖い話」よりも「世にも奇妙な物語」寄りという感じ。

全体的に面白かったですが最後のオチについてはふわっと終わってしまったのでもう少しインパクトがあっても良かったかな…という印象ですね、かつ話に出てくる登場人物も片淵家とか片淵分家とか結構多い。

普通の人なら覚えながら読み進められるかもしれませんが、記憶力の乏しい私は何回か戻って登場人物を確認しつつ読んでました。

しかし変な家の間取り図がたくさん出てくるので話のイメージがとてもしやすく、ボリューム感もあまり多くないので読書初心者にも読みやすい作品だと思います。

展開もスムーズに進んでいくためテンポ感もよし、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。

終わりに

今回は雨穴著「変な家」のネタバレあらすじと感想をまとめました。

この作品を読み終えた頃には、少し怖くて不気味さを感じる雨穴ワールドにハマってしまう方も多いことでしょう。

それではみなさんも、引っ越しの際は変な家にご注意を。

本記事の情報で少しでも皆様が楽しんでいただければ幸いでございます。

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