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変な家/雨穴著「あらすじ・感想」

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今回は雨穴著「変な家」をご紹介します。

2021年7月27日飛鳥新社より刊行。

白くて不気味な仮面を被った著者、雨穴さんによる第1作目の作品。
その不思議な見た目と声すら明かさないミステリアスなキャラクターで、一気に有名人となった雨穴さん。

Yotuberとしても活躍しており、本作の関連動画も公開されています。

今回ご紹介する「変な家」も、他にはないホラーかつミステリアスな展開にかなり面白いと話題沸騰。
これまで累計40万部を突破、映画化まで決定している超話題作…!

さっそく読了致しましたのであらすじと感想をどうぞ。

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あらすじ

簡単にあらすじをまとめてみました。
まさか家の間取りだけでこんなに話が発展していくとは…

引越しの相談

物語は著者が知人の柳岡さんから、引越しの相談を受けるところから始まる。

柳岡さんは近々第一子が生まれる予定であり、一軒家を購入するため不動産情報を毎晩読み漁っていた。

とうとう自分の思い描く中古の一軒家を発見したが、その間取り図に不可解な点が。

それは台所とリビングに挟まれた謎の空間。
四方は壁に囲まれており、どこからも入ることができない。

不審に思った彼はホラー作家である著者に相談を持ちかけた。

謎の空間の正体

謎の空間の正体。
建築素人の著者には検討がつかないため、大手建築事務所の設計士である栗原さんに相談を持ちかける。

不思議な間取り図をプロの目で紐解いていくと、徐々に謎の空間の意図や使用方法が垣間見えてくる。

さらに他にも、家のいたるところにおかしな点が。
言われてみれば、変なのは謎の空間だけではないことに気付く。

この家は中古物件。
であれば、家を建てた前の住人は一体どういう意図でこの間取りを考えたのか?

明らかになる変な家の不思議

著者はこの家の謎を知りたいという好奇心から、間取り情報を含めた記事をネット上に公開する。
ただし住所や外観は伏せており、場所は分からないようにした。

するとある女性から一通のメールが。
「あの家について、心当たりがあります。」

あの家、つまり間取りを知っているということである。

この女性は元住人なのか?はたまた元住人に関わっていた人物なのか?

そして明らかになっていく間取りの謎と、ある事件。

たかが間取り図、されど間取り図。

あなたはこの変な家の謎を解くことができますか?

感想

まず本作名「変な家」から不気味さを醸し出しており、一体どんなホラー作品なのかとビクビクしながら読み進めておりました。

まず読了後の感想としては、「そこまで怖い話じゃない、安心した…!」です。

ホラー作品が極度に苦手な私でも最後まで読むことができ(しかも深夜に)、変な家の間取り図がたくさん出てくるので文字数もそこまで多くない、とても読みやすい作品になっていました。

どちらかというとミステリアス強めの作品なので、TVで例えると「ほんとにあった怖い話」よりも「世にも奇妙な物語」寄りという感じ。

ただ若干、最後のオチがもう少しインパクトがあっても良かったかな…という印象も。

あと話に出てくる登場人物が結構多い。
普通の人なら覚えているのかもしれませんが、記憶力の乏しい私は何回か戻って登場人物を確認しつつ読み進んでおりました。

ミステリアスな雰囲気と、読みながら考察を楽しめるという点では宿野かほる作品と少し作風が似ているとも感じます。
▶︎宿野かほる作品紹介はこちら

ただしさすがは映画化も決まっているだけあって、話もスムーズに進むし考察も楽しい!
最後まで熱中して読むことのできる面白い作品となっています。

ゆっくり読み進んでも2時間強で読了できたので、読書に慣れていない方にもオススメ!

終わりに

今回は雨穴著「変な家」をご紹介致しました。

少し怖くて不思議な作風の雨穴ワールドにハマってしまう人も多いはず。
他の作品も気になりますね。

それではみなさんも、引っ越しの際は変な家にご注意を。

本記事の情報で少しでも皆様が楽しんでいただければ幸いでございます。