この記事では星野源さんのエッセイ集「いのちの車窓から」のあらすじと、ガッキーこと新垣結衣さんも出てくるエピソードを含め読んだ感想をまとめています。
星野源著「いのちの車窓から」
俳優やアーティストなど多方面でご活躍中の星野源さん。
数年前にはドラマ「逃げ恥」にて共演した女優の新垣結衣さんと結婚を発表し、ドラマ内では契約上の夫婦となっていましたが現実で本物の夫婦となり、世間の人をあっと驚かせました。
私も当時ニュースを見た時はひとりでに声が出るくらいびっくりしました、でも大変嬉しいニュースでしたね。
そんな星野さんは執筆業も行っており、今回の作品は雑誌『ダ・ヴィンチ』にて連載されている内容をまとめたエッセイ集となっています。
星野さんの性格の良さが滲み出ている、読むとほっこりする素敵なエッセイ集でしたよ。
簡単なあらすじと感想を以下にまとめてみますので、よろしければご覧ください。
「いのちの車窓から」あらすじ
2017年3月30日KADOKAWAより刊行、その後2022年1月に角川文庫にて文庫化。
雑誌「ダ・ヴィンチ」にて2014年12月号から連載をスタートしたエッセイ「いのちの車窓から」の内容に、単行本化にあたって書き下ろし作品2つを加えたエッセイ集となります。
内容は全部で30のエピソード+あとがきという形で構成されています、エピソードタイトルは以下の通りです。
- いのちの車窓から
- 多摩川サンセット
- 怒り
- 電波とクリスマス
- 友人
- 作曲をする日々
- 一期一会
- 人間
- SUN
- ある日
- 文章(書き下ろし)
- HOTEL
- ROOM
- 武道館とおじさん
- 人見知り
- YELLOW DANCER
- 「おめでとうございます」
- 寺坂直毅
- 柴犬(書き下ろし)
- メタルギアの夜
- YELLOW VOYAGE
- コサキンと深夜ラジオ
- 細野晴臣
- ある夜の作曲
- 大泉洋
- ゲームで
- 恋
- 新垣結衣という人
- 夜明け
- ひとりではないということ
普段の生活で感じたことや自身の考え方が星野さんの素敵な言葉選びによって綴られており、1エピソードは大体5~6ページほどでコンパクトに収まっているのでとても読みやすい。
自身が作った曲やアルバム、近しいスタッフや俳優仲間の名称がタイトルになっているお話も多く、その点も読者が楽しめるポイントの1つです。
星野源ファンなら知っておきたい裏話も掲載されているので、ファンブックとしても活用できそう。
笑えるお話だけではなく、時には涙が出そうな感動エピソードも含まれており最後まで飽きずに読むことができました。
笑顔が似合う星野さんですが、過去には病気によって命の危機にさらされることも。
紆余曲折ありたくさんの山を超えて今を楽しんでいる星野さん。
「いのちの車窓から」のタイトルは人生を列車に例えて、険しい道を突き進みつつ車窓から人生の山や谷を俯瞰して眺める様子を想像したのかもしれませんね。
星野源さんを好きな方だけではなく、人生に少し疲れた方や軽く読書を楽しみたい方にとてもおすすめな作品です。
ガッキーが登場するエピソードも
やはり一番に目を引いたのは女優であり奥さんでもある、ガッキーこと新垣結衣さんに関するエピソード。
こちらのエピソードではドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」にておふたりが共演した際のお話が書かれています。
このエッセイが発表された段階ではまだ結婚発表をしていないはずですが、既にお付き合いはしていたんでしょうかね?
あなたは本当に素敵な、普通の女の子である。
「いのちの車窓から – 新垣結衣という人」星野源著 KADOKAWA(2017/3/30) より引用
当時から新垣さんが魅力的な女性であることは星野さん自身も感じていたようですね、というかガッキーを見て魅力を感じない男性のほうが少ないか…。
エッセイの中で星野さんは新垣さんのことを「結衣ちゃん」と呼んでいますが、それだけでなぜかこっちもニヤニヤしてしまいます。
恋仲であったかどうかわかりませんが、少なくともお互いに意識はし合っていたことでしょう。
こんな人気者同士が世間に伏せながら恋心を頂き合うなんて尊すぎる…、絶対に読んで欲しいエピソードのひとつです!
「いのちの車窓から」第2弾の発売が決定!
第1段から7年の時が経ち、なんと第2弾である「いのちの車窓から2」が発売されることになりました!
これはめちゃめちゃ嬉しいですね!
星野源さんも自身のSNSにて発売をアナウンスしていましたよ。
内容は2017年から2023年の連載終了までの6年間に綴った23本に加えて本作書き下ろしの4本を含む27のエピソード+あとがきになるようです。
発売は2024年9月30日の予定ということで、発売日が待ち遠しいですね。
「いのちの車窓から」のダ・ヴィンチでの連載は2023年に終了しているため、今回で連載分は全て網羅されることになります。
そのため「いのちの車窓から」としてのエッセイ集はこれで最後になる可能性がかなり高そうですね。
寂しい気持ちもありますが今後新たなエッセイ集が発売される可能性も無くはないので、まずは今回発売する「いのちの車窓から2」を目一杯楽しみましょう!
「いのちの車窓から」感想
星野源さんが日常生活を過ごしていく中で起こった出来事や感じたことを思うままに綴った本作。
本のタイトルに「いのち」の文言があったので少し重たい話が多いのかな?と思いましたが、笑える話も多く最後まで楽しみながら読了することができました。
ただ星野さんは以前、くも膜下出血で倒れ長期間入院生活をしておりその時のエピソードも書かれています。
人生で命の危機を感じた経験があるからこそ、日々の当たり前に感謝しながら丁寧に生きている星野さんの生活を感じることができ、やんわりとした表現でいのちの大切さも同時に訴えているような気がしました。
エッセイだけではなく、こうした経験が星野さんの楽曲の歌詞にも現れているような。
また、「逃げ恥」で共演した新垣結衣さんを始め大泉洋さんや笑福亭鶴瓶さん、有働由美子さんなど多くの芸能人に関するエピソードも書かれており、芸能界という普通に生活していては味わえない場面でのお話は読んでいて引き込まれます。
側から見たらキラキラしている芸能界ですが、その分苦しいことを乗り越えて今の星野源が作り上げられている。
1日1エピソード読むだけでもおよそ1ヶ月で読み終わりますので、読書初心者の方でも最後まで楽しむことのできるエッセイ集でした!
カバーを外した表紙の秘密
いのちの車窓からの単行本にはある秘密があります、私も購入してからたまたま気づいたので一見すると何かはわかりません。
その秘密はブックカバーを外したもう一つの表紙に隠されていました。
カバー表紙は赤い服を着た星野源さんがイラスト風に描かれておりとても可愛らしい。
しかしカバーを外すと…。
なんと赤い服とは一転、真っ黒なスーツに身を包んだロン毛サングラスの男性が描かれています。
バラを一輪咥えておりなんだか怪しい組織の人間か…?と感じるかも知れませんが、こちらは星野源ファンならお馴染みの「ニセ明(にせあきら)」さんと思われます。
何の気なしにブックカバーを外したら出てきたニセさん、驚きましたが思わずニヤついてしまいました(笑)
こういった見えないところにも楽しめる要素が隠されているのも星野さんのこだわりと遊び心を感じますよね。
どんなことでも我々を楽しませてくれる星野源さん、とても素敵で魅力的な方だなぁと本作を通して改めて実感することができました。
「いのちの車窓から」あらすじと感想まとめ
今回は「いのちの車窓から」のあらすじとガッキーのエピソードを含め読んだ感想をまとめました。
歌や演技だけでなく文章まで書けてしまう、星野源さんは本当に多才な方ですね。
しかも嫁がガッキーこと新垣結衣さん、彼は前世でどんな徳を積んだんでしょうか?
ちなみに私は星野源さんのラジオ「星野源のオールナイトニッポン」をよく聴きます。
話の面白さも去る事ながら、毎回エンディングに流れる「Friend Ship」という曲が学生の頃から大好きで今もよく聴いています。
イントロからとても優しい曲調でなんだか温かい気持ちになるんです、こちらもおすすめなのでぜひ聴いてみてくださいね。
本記事が少しでも多くの方の参考となりましたら幸いです。