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小説「謎解きはディナーのあとで」あらすじと感想まとめ

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本記事では小説「謎解きはディナーのあとで」のあらすじと感想を簡単にまとめています。


東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」

本作はドラマ化もされているので一度は耳にしたことがある方も多いと思います、今回まとめたものはドラマの原作小説です。

警察官のお嬢様と彼女の執事が織りなすユーモアたっぷりな本格ミステリー。

これをきっかけにあなたも読書好きになるかも?

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小説「謎解きはディナーのあとで」概要

2010年9月小学館より刊行。

発売から半年で売り上げ部数100万部超えを達成、2011年には第8回本屋大賞を受賞。「2011本格ミステリベスト10」では9位に位置し、その人気の高さからシリーズ化もされてドラマ化、映画化などメディアでも目にする機会がかなり多かった作品。

ドラマ&映画では主人公の宝生麗子役に女優の北川景子さん、執事・影山役に嵐の櫻井翔さんとかなり豪華な顔ぶれ。こちらも小説と同様かなりの人気を誇っています。

ちなみに小説は2011年11月に「謎解きはディナーのあとで2」、2012年12月に「謎解きはディナーのあとで3」、2021年3月に「新 謎解きはディナーのあとで」が発売され、10年以上に渡り多くの読者に愛されている作品でもあります。

表紙絵がおしゃれで統一感があり、思わず集めたくなっちゃいますね。

あらすじ

小説「謎解きはディナーのあとで」は下記のような構成となっています。

  • 第一話 殺人現場では靴をお脱ぎください
  • 第二話 殺しのワインはいかがでしょう
  • 第三話 綺麗な薔薇には殺意がございます
  • 第四話 花嫁は密室の中でございます
  • 第五話 二股にはお気をつけください
  • 第六話 死者からの伝言をどうぞ
  • 宝生家の異常な愛情

舞台は東京の国立市、大財閥として世間に名を馳せる「宝生グループ」の総帥・宝生清太郎のひとり娘である宝生麗子は新人刑事。彼女には影山という執事がおり、彼は麗子が事件の詳細を話すと現場を見ずに推理を行い、たちまち解決へと導くのだった。刑事とお嬢様という2つの側面があり、プライドを持つ麗子に対して影山は「アホ」や「目が節穴」など辛辣な言葉を投げかける、ユーモアたっぷりなお話。

「第一話 殺人現場では靴をお脱ぎください」のあらすじ

昨晩、派遣社員の吉本瞳が何者かによって殺害された。

検視の結果、死亡推定時刻は午後六時前後であり死因は首を絞められての窒息死。暴行をされたような形跡はなく、死体は部屋にうつぶせの状態でなぜか外出用の服装とブーツを履いていたという。

吉本瞳の元恋人である田代裕也が疑われたが、彼には完璧なアリバイがあった。

真相が謎に包まれたまま麗子は帰宅。夕食後、事の成り行きから事件の詳細を執事の影山へと話してしまう。すると影山は一言。

この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか

「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉著 小学館(2010/9/2) より引用

激怒する麗子だが影山の意見を聞き逃すわけにもいかず、怒りをなんとか堪えながら彼の推理を聞き始める。

小説「謎解きはディナーのあとで」感想

ここからは小説「謎解きはディナーのあとで」を読んだ感想をまとめています。一話ごとのお話でそこまでボリューム感もなく、大変読みやすかったです。

麗子と影山は名コンビ?

お話ごとに異なる事件の内容もみどころのひとつですが、なんと言っても麗子と影山のやりとりが面白い。新人刑事であるが故にまだまだ捜査能力が乏しく、現場検証を行なっても自分ひとりでは事件解決を達成することができない麗子は何かしらのきっかけで影山へ事件の概要を話します。

それに対して「アホ」「目が節穴」「ズブの素人よりレベルが低い」などとかなり辛辣な言葉を投げかける影山。もちろん実家が大財閥でお嬢様でもある麗子は激怒しますが、かといって事件解決の手がかりとなるのであれば影山の意見を黙って聞くしかありません。

こんな毒舌執事なんて今すぐクビにしたい…ただ結果として影山の推理は数々の事件を解決してしまうのでなかなかそうもいきません。

このやりとりがとても面白く、話が進むごとに麗子と影山の名コンビ感が増していくのも特徴のひとつです。麗子自身は名コンビだなんてとんでもないと思っているでしょうが…。次は影山がどんな毒舌を吐いてくれるのか、そんなことを期待しながらついつい読み進めてしまいます。

推理小説だけど難しく考えなくて良し

本作は推理小説ですが他の推理小説と違って内容が重苦しくなく、麗子や影山などの個性豊かな登場人物に加えて難しい用語も出てこないので読書初心者でもスラスラ読み進めることができると思います。この読みやすさも人気に火をつけた要因のひとつと言えるでしょう。

またひとつの難事件を最後までずっと追うのではなく、一話ごとに事件が変わるので読書時間の区切りもつけやすいです。

推理小説は容疑者や現場検証の結果、アリバイ、証拠など様々な事柄が出てくるので一旦途中で読むのを辞めてしまうと読書を再開した際に内容を忘れがち。しかもそれらが複雑に絡み合っているので思い出すために読み返す必要がある場合も…。

本作はひとつひとつの話も短く、よっぽど時間が空かなければ読み返す必要もないのが嬉しいポイントです。熟考せずとも存分に推理を楽しめる、「謎解きはディナーのあとで」はユーモアミステリーの真骨頂でした。

小説「謎解きはディナーのあとで」あらすじと感想まとめ

今回は小説「謎解きはディナーのあとで」のあらすじと感想をまとめてみました。

事件の行末だけでなく宝生麗子と執事の影山の面白おかしいやりとりに笑いながら最後まで読むことができました、さすがは本屋大賞受賞作です。

本屋大賞の受賞作品はこの他にもたくさんまとめ記事がありますので、気になる方はぜひそちらも読んでみてくださいね。

本記事が少しでも多くの方の参考となりましたら幸いです。

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