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変な家2のネタバレ感想!行先のない廊下から始まる11の間取り図

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本記事は変な家2のネタバレを含む感想やあらすじ、登場人物たちの考察についてまとめています、まだ読んでない方は十分ご注意ください!


雨穴著「変な家2 〜11の間取り図〜」

とうとうきたぞ、雨穴ワールド第3弾!「変な家」から「変な絵」と来て、お次は何かと思いきやまさかの「変な家2」。今回は11の間取り図がキーポイントらしい。

第1作目を手にした時はものすごいホラー作品なのでは…と思い、びくびくしながら読んでいた。
※管理人は大のホラー嫌いです。

しかし、雨穴氏の作品は心霊系の怖さではないと分かっている今、読了など容易い。あの頃の私とは違うのだ…!

ということで3度目の雨穴ワールドを堪能してきましたのであらすじとネタバレ感想、考察をまとめていきます。

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変な家2概要まとめ(ネタバレなし)

2023年12月19日飛鳥新社より刊行、著者の雨穴さんによる変な〇〇シリーズ3作品目。ちなみにこのシリーズは累計発行部数が100万部を超えたとのことで、凄まじく人気のあることがわかりますね!前作よりおよそ1年経過するも、本作の発売が公にされたときはSNSでもまたまたまた話題となっておりました。

ちなみにYouTubeには雨穴さん本人出演の動画ver(行先のない廊下)もあるので、本を買うか迷っている方はまずこちらを見ても良いかも。

あらすじ

ここからは変な家2のあらすじを簡単にまとめています。結末のネタバレにつながる内容はまだ記載しておりませんが、内容を知る前に読みたいという方はここからもう読まないことをおすすめします!

寄せられた間取り情報

この本が書かれる2年ほど前に発売された「変な家」を機に多くの人々から認知された著者、雨穴氏。それと同時に、読者たちが知っている「家」に関する情報が数多く寄せられるようになった。

想像する以上に日本には変な家がたくさん存在するようだ。今回の「変な家2」は、読者から寄せられた「家」の情報から11軒の調査資料を収録。一見別々の家だが、読み解いていくと全てにある「つながり」が浮かび上がる…。

行先のない廊下

まず情報を提供してくれたのは、富山県に住む30代のパートタイマー・根岸弥生さん。

もうすぐ7歳になる息子が小学校の図書室で「変な家」の単行本を借りてきたのをきっかけに、彼女の中である薄気味悪い思い出が蘇る。それは彼女の取り壊された実家と母親についてのことだった。なんでも実家には行先がなくそこに必要のない廊下があったらしい。

ドアや窓がついているわけでもなく、収納スペースにしては細すぎる、まさに行先のない廊下。廊下の存在について父親に聞いたこともあったが、なぜか強引に話を逸らされる。そしてあまり関係の良くなかった母親には聞けず。根岸さんと著者の会話から徐々に浮かび上がる、いくつかの疑問点。

解決にはまだ情報が足りないようだ。

闇をはぐくむ家

知人の紹介で知り合うことになった特殊清掃員の飯村達之さんは、ある現場の特殊清掃を行った人物である。「特殊清掃」とは、孤独死や事故死のあった部屋を清掃する仕事のことだ。

2020年、静岡市葵区北部にて当時16歳の少年が家族を殺害するという事件があった。被害にあったのは仕事で外出していた父親以外の家族たち、津原少年の母親、祖母、弟である。この3人は警察が駆けつけた時にはすでに死亡しており、少年は無抵抗のまま警察が拘束。凶器は1本の料理包丁だった。

事件を起こした動機についてはあらゆる社会問題と関連づけて論じられたが、一部で「津原家の間取りに問題がある」という噂が流れた。当時「変な家」を執筆していた著者は強い興味を持ち、個人的に調査を行うも目ぼしい情報を得ることができず。

そこで津原家の特殊清掃を行った飯村さんへ取材を行うに至ったが…。

変な家2のネタバレ感想

ここからは変な家2のネタバレを含みます。まだ読まれていない方は、本編を読了の上で読み進めることをおすすめします。

おばけとかじゃない!人間的な怖さ

一見すると関係ないように見える11の間取り図が、徐々につながりを見せていく本作の内容。いろいろなところに伏線が散りばめられているので、2周目すらも十分楽しむことができるだろう。

お話に出てくる間取りにつけられた不気味な名称、行先のない廊下とか確かによく考えると少しゾッと感じますよね。ホラーといえばホラーなのだが、この作品は人間の不気味さだったりを交えた胸糞系的な怖さなのでお化けが苦手なそこの君も全然読むことができる…はず。

この雨穴さん作品ならではの気持ち悪さというか(褒め言葉です)、怖いのに続きが気になってやめられないのは癖になる人が多そうです。現に作品自体はかなりの反響があるみたいですからね、流行を知るためにも読んで損はないのではと思います。

ミステリーならではの複雑な物語

1作目の「変な家」の感想記事にも書きましたが、雨穴作品の内容は意外と複雑です。ミステリー作品全般に言えることかもしれませんがそこかしこに伏線が散りばめられていたり、登場人物が多かったりと状況をきちんと把握しながら読まないとよくわからなくなってしまうことも。そのためもし途中で話がよくわからなくなってしまったら、ネットで考察記事を見てから本の続きを楽しんでも良いでしょう。(こういった理由でこの記事にたどりついてくれた人もいるかな?)

そこまで分厚い本でもないので、もし可能ならきちんと読書時間を作って一気見したほうがより理解しやすいと思います。途中まで読んで時間が空いてしまった場合は少し復習してから読み進めましょう。

結末はもう一声

結末としてはミツコちゃん自身が罪を告白し、筆者がそれに対して何も発言できずに物語が終幕します。なんだかもう少し衝撃があっても良かったというか、もう一声なにか展開があるとより楽しめたと思いました。ミツコちゃんの罪が特に覆ることもなく、「これで終わりなんだ?」と少しびっくり。

逆に間取り図や場面のイメージ図が多くのページに登場するので、文字だけ読むより想像がとてもしやすいのはグッドでした。

にしても図と文章の組み合わせでより奇怪さを感じさせる点、これぞ雨穴さんの作品という感じです。都市伝説などの独特な不気味さが好きな人にはバッチリ合いそうです。ぜひ興味が湧いたら読んでみてくださいね。

変な家2に登場するふたりの考察

11の間取り図にすべて目を通した後、終盤は「変な家」にも登場した設計士の栗原さんと筆者ふたりの考察が始まります。この部分について思うところをまとめました。

自分の想像力を駆使して読むべし

2人の考察によって徐々に解き明かされていく謎、わくわくとどきどきを同時に味わいながら読み進めることができました。ただ強いて言うならこの2人の考察は所々で少し曖昧な部分もあるので読み手あるあなた自身で情報を補足する必要があります。

こうなんじゃないか…とか、そうだったんでしょう…とか、「え、ほんとにそうなのか…?」と私は読んでいて少しモヤっと感じる部分もあったのが正直なところ。まあ栗原さんも筆者も全ての間取りを実際の目で直接見たわけではないし、曖昧になるのも仕方のないことでしょう。ミステリー作品を読むにあたってハッキリとした答えを求めすぎるのはナンセンス?それぞれの想像力を膨らませて、答えのないお話を自分で考察してみるのが面白いのかも。

まとめ

今回は変な家2のネタバレ感想とあらすじ、登場人物たちの考察についてをまとめてみました。

一見なんてことのない間取り、だけどよーく見るとなにかおかしい。

あなたのお家は大丈夫ですか?もしもおかしな間取りだったら…これからお引っ越しする方、間取りはきちんとチェックしようね。

本記事が少しでも多くの方の参考になりましたら幸いです。

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