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終末のフールのあらすじとネタバレ感想!ドラマはいつからどこで見れる?

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本記事では終末のフールのあらすじとネタバレ感想、ドラマ情報をまとめています。内容には物語のネタバレも含まれておりますので十分ご注意ください!


伊坂幸太郎著「終末のフール」

2006年3月集英社より刊行、2009年6月文庫化。本作は月刊小説誌「小説すばる」にて2004年2月号〜2005年11月号に掲載されたお話をまとめている短編集となっています。伊坂さんに縁のある仙台のとある地を舞台にした作品、今もなお多くの人に読まれている人気作です。

現実とはかけ離れた、いやもしかすると現実でも起こり得るかもしれない状況の中、人々はいかに時を過ごすのか。読み手側に「あなたならどうしますか?」と訴えかけてくるような、そんな作品でした…。

伊坂ワールドを堪能したい方、読書をこれから始めたい方にオススメ!

以下、あらすじとネタバレ感想、ドラマ化情報をまとめましたので参考までにどうぞ!

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終末のフールのあらすじ

まずは終末のフールのあらすじについてまとめていきます、ここまではネタバレを含んでおりません。

8つの話からなる短編集

終末のフールは以下8つの短編から構成されています。

  1. 終末のフール
  2. 太陽のシール
  3. 籠城のビール
  4. 冬眠のガール
  5. 鋼鉄のウール
  6. 天体のヨール
  7. 演劇のオール
  8. 深海のポール

〇〇の〇ールという形でタイトルが統一されているんですね、どこかの芸人さんのネタを思い出します…(笑)それぞれのお話でメインとなる人物が変わりますが、ところどころに繋がりが見える内容となっています。

小惑星の衝突

8年後、地球に小惑星が衝突する。」そんなSF映画のようなニュースが突然世界中を駆け巡った。何かのいたずらかと疑う人もいたがどうやらそうではないらしい。当然街中はパニック状態。逃げ惑う人々、強奪に殺人が世に溢れ返り、小惑星が衝突する前に世界が終末を迎えるのではないかと思ったほどだ。突如として突きつけられた「終末」。

そんなパニック状態に陥ってから5年の歳月が過ぎ、衝突まであと3年を迎えた頃。逃げる場所などどこにもないと気づいたのか世の中もある程度の落ち着きを取り戻し、終末に向けて人々は淡々と生活を続けていた。仙台の北部に位置する団地「ヒルズタウン」も例外ではない。どこにでもあるようなごく普通の団地でも、終末と向き合う人々がいた。

全人類、余命残り三年

とある理由で大喧嘩をしている家族、愛する人に宿った新しい命への葛藤、いまも変わらず体を鍛え上げる人や、小惑星衝突時の大津波に備えて櫓を築く人。誰がどう言おうとどう足掻こうと、全人類みな平等、長くても余命残り三年。

過ごし方は人それぞれ、中には絶望感に苛まれ、自ら命を断つ人もいることだろう。今を生きる人々は何を思い、終末に向けてどんな時を過ごすのか。小惑星は今もなお、地球に向かってきている。

もしこれが現実に起こった出来事ならば、あなたは残りの時間を誰とどのように過ごしますか?今日という日を大切に生きたくなる、改めて人生を見つめ直すきっかけになる物語。

終末のフールのネタバレ感想

ここからは終末のフールのネタバレ感想をまとめていきます。内容にはネタバレを含みますのでまだ読まれていない方は十分お気をつけください!

独立した8つのエピソード

仙台の団地、ヒルズタウンに住む人々の様子を短編集としてまとめている本作。8つのエピソードはそれぞれが独立しているので、共通する登場人物は出てくるもののどの話から読んでも大丈夫です。1つ1つのエピソードがとても深く考えさせられる内容で「そりゃ急に世界の終末になったらこうなるよな…」と思わされる場面がいくつも出てきます。

個人的なオススメは3つ目のエピソード「籠城のビール」。ある兄弟が事件に巻き込まれた愛する妹を間接的に殺したアナウンサーに復讐するお話です。恐らく世界の終末が告げられなかったら、この兄弟も復讐など考えなかっただろうと思います。

しかしこんな絶望的状況で自分の愛する人を奪った奴が家族と幸せに過ごしていたら、確かに許せない気持ちになるのも分かります。なんであいつだけ幸せそうなんだ、どうせみんな死ぬなら今あいつを殺っちまおう。現実世界でも、その状況になれば同じ考えを持つ人も当然いるでしょうね。

結末について

本作は小惑星が実際に地球へと衝突する場面までは描かれません。あくまで終末に向けて生活する人々の様子を描いているので、小惑星衝突でみんな死んでしまいました!みたいな結末ではないのでご安心を。それぞれのお話では右往左往あるも今まで通り普通に生活する人々がほとんどでしたね。

なかなかの世界観だったので最後はとんでもない結末になってしまうのでは…とも思いましたが、そこはさすが伊坂幸太郎。小惑星衝突という、みんなが想像できるような結末で終わらせないところに小説家としての力量を感じます。

あり得ないとも言い切れない世界観

本作は3年後、地球に小惑星が衝突し世界が終末を迎えるまで懸命に生きる人々を描いた物語です。一見SF映画のような現実にはあり得ない設定に感じますが、あり得ないとも言い切れないのが宇宙の怖いところ。もし明日、小惑星が衝突するというニュースが流れたとしたら、あなたは何を思うでしょう?初めは恐怖に怯えるかもしれませんが、徐々に「あれをしておけば良かったな…」とか後悔の念を抱くことはありませんか?

今や当たり前になっているコロナウイルスの猛威ですら、数年前まで誰も予想していなかった出来事です。人々から自由を奪い、「もっと旅行しておけば良かった」「友達と遊んでおけば良かった」と思った人も大勢いると思います。人って縛りがないときは「いつでもできるしいいや!」みたいに考えるくせに、縛られた途端に後悔する生き物なんです。

改めてもう一度考えてみてください。私たちの住むこの世界はコロナウイルスの騒動もだいぶ落ち着き、まだ小惑星衝突のニュースもないし、もちろん衝突する予定もありません。これを踏まえて明日、どう過ごしますか?

少なくとも私は何か行動しないとな…という焦りを感じました。なのでこうして本記事を書いてみることにしたわけですが(笑)改めてこういった考え方ができたのもこの物語に出会ったお陰ですし、つくづく読書は大事なんだなぁと思います。

これからの人生観を考えるきっかけとしても活用できる素晴らしい作品となっておりました。

終末のフールがドラマ化

とうとう終末のフールがドラマ化されましたね!ここではドラマはいつからどこで観られるのか情報をまとめています。

ドラマはNetflixで観れるみたい

終末のフールのドラマは2024年4月26日からNetflixにて全世界独占配信となります。

小説での舞台は仙台北部のヒルズタウンでしたが、ドラマの舞台は韓国。また、小惑星衝突までの時間も小説では残り3年だったのに対してドラマは残り200日。もう衝突まで1年を切っているみたいですね…。

映像化あるあるかもしれませんが、原作と設定が結構違うみたいなのでそこが評価にどう響くかですよね。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

まとめ

今回は終末のフールのあらすじとネタバレ感想、ドラマ化情報をまとめました。

とてもとても深い内容の作品…あり得ないと思いつつ、リアルな描写はさすが伊坂幸太郎だなぁと感じる一冊になっています。

私たちも一日一日を大切に後悔の無いよう、できるだけ全力で生きていかなければなりませんね。

私も記事更新サボらず頑張ろうと思います(笑)

それでは、本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いでございます!

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